
平凡に生きる。それがどれほど難しい事かこの父には良くわかる。娘には幸せに、そして平凡な
暮らしをしてほしい。
アルバイトからそのまま就職してしまう時がある。資金繰りに困ってアルバイトばかりさせていたので
気に入ってしまったのだろうか。
就職は子育てに不慣れなうちに就きやすい。イベントを把握できないうちはアルバイトや訓練
だけに能力を上げるのを頼ってしまいがち。それに資金繰りのほうが苦しくてアルバイトばかりで
成人させてしまうのだ。
就職先は一番多くのアルバイトをした所。何回もさせたので雇主さんとな顔なじみのはず。
成人しても就職の決まらない娘を街で見かけて「ならうちへ来ないか」と誘ってくれる。
天の声のように聞こえてしまう。でも最後の言葉で「アルバイトはいっぱいしたなぁ」というのを見つけると
自分の未熟さを指摘されているようでちょっと恥ずかしい。
お金に縁のない家だったから娘にはアルバイトばかりさせてしまった。素養は出来ていると 思うが職業にするのとアルバイトでは仕事の内容も違ってくるはず。うまくやれているのだろうか心配だ。
