WORDS WORTH

CHARACTERS | 森～街～金山 | B1階 | B2階 | B3階 | B4階 | B5階 | B6階

　光の街は、商店が建ち並ぶ地上部分と、見張り台も兼ねているらしい２階部分の回廊から成り立つ、一種の城塞都市のような作りになっている。
　まず城門から入ると、正面に大きな城が見える。そのまま商店街を北上すれば、場内の謁見室に入ることが出来る。ここでは、玉座についた一族の王ファブリスと、そばに控える側近メンザに会える。
　街の入口には池のあるエリアが広がっているが、あまり人がいる様子はない。また回廊を潜った東側には広大な墓地があり、影の一族との闘いで散った勇敢な剣士の墓がならんでいる。ここでは、墓守のバルボリじいさんなどに会えるだろう。
　商店街には武器屋と防具屋、道具屋、宿屋があるので、闘いが始まれば頻繁に利用するはず。さらに2階の回廊には、金の塊の換金所がひっそりと営業中。金山で発掘した塊を換金する以外に訪れる必要のない場所だ。どの店も、街の住人と王に許可された者以外の立ち入りは禁止されている。

　名前のない男は、ミューとともに城門をくぐり、光の街へと足を踏み入れた。そこで、派手な服装の青年と出くわす。傲慢な態度で男に接した彼は、光の一族の王子ウィリアムで、ミューの婚約者でもあった。ミューが見知らぬ男と一緒にいるだけでも気にくわないウィリアムだが、彼女の「この方を剣士として、ファブリス様に紹介していただけませんか？」という頼みは断り切れず、先に伝えに行くと言い捨て、その場を去っていく。
　そこで男は、ファブリス王の所まで、案内しようとするミューに礼を言って別れ、た

だ一人で城を目指す。城ではすでに、王ファブリスが、側近のメンザを従えて彼を待っていた。汚い身なりの男を見て、すぐに追い払おうとするメンザを制し、ファブリス王は剣の腕を試そうと言う。王は、ヒゲもじゃの顔の奥に光る男の眼光を見逃さなかったのだ。
名前のない男には、剣士となって共に闘うか、街を去るかを選ぶしかないのだった･･･。
　しかし、男がいともたやすく2人の衛兵を倒すと男の剣技に満足したファブリス王は、旅の疲れを宿屋で取るように取り計らってく
れる。さらには男に、自分が名前を与えよう

とまで申し出るのだった。
　男が再び城に行くと、ファブリス王は待ちかねたように告げてきた。「今日からおまえの名は、ポルックスだ」この名前は、剣技に長けた光の一族の伝説的な人物のものだという。名前のない男は、今、光の剣士「ポルックス」へと生まれ変わったのだ。そして王は、光と影、２つの一族の、永い闘いの歴史を語り始めた。

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