教会

あなた方父子に
神の恵みがありますように
 教会といえばシスター・リィ、またまた登場だ。彼女は教会の仕事を一手に引き受けているのである。
 ここでは寄付を行う。懺悔を態度(お金)で示せば神様も少し許してくれる。1口100Gの寄付を行えば《因業》が10下がるのだ。 アルバイトでも因業は減るけれど、金持ちはこちらで済ませてしまう。1日に何度でも訪れる事が出来て、何口でも寄付できる。
 モンスターを殺め過ぎたり、娘の将来に傷がつきそうだなと思ったら、とにかく神様に許しを乞おう・・・・・。お金を払ってだが・・・・・。

病院

どれどれ、
私が診てしんぜよう
 病院という所は、病気になるまで用のない所。だから健康の時に行っても追い返される。しっかりと病気になってから行くと、 ロンバルディーニ医師は、《ストレス》に応じた料金を要求する。これがなかなか高い。
 「病人の足元を見やがって」と思うが可愛い娘のために涙を飲みつつ、娘が稼いだ中から治療費を出すことにする。
 ちなみに、この先生はあまり名医ではないというウワサだ。この先生にかかるくらいなら、家で安静にしていたほうが良いとか、 サナトリウムに行った方が良いとの声を巷で聞く。しかし重病患者を治す腕は一流だという話だ。

割引セール

 お店では割引セールをしてくれます。人脈を上げておくと割引をしてくれるそうです。人脈が100になると5%、そのあとも 100ごとに5%ずつまけてくれます。最高で半額にまでしてくれます。顔が広いということはいいことです。 家計のためにもお城に行って人脈を広げて来て下さい。

辻斬りならぬ辻試合

 「そこの娘、名のある武芸者見た。我が名はドン=レオ・ジョナサン、一手勝負願おうぞ!」


 街に出かけると危険がつきまとう。家路を急ぐ娘に、野試合(辻試合)を申し込んでくる輩が出てくるのだ。

 しかしこれは、危険とばかりいえない。娘の《戦士評価》や《魔法評価》を上げる絶好のチャンスでもある。
 武者修行で評価を上げる方法もあるが、それだけならこちらのほうが良い。武者修行でモンスターを殺めれば《因業》アップ だが、辻試合ではそんなことはない。
 街に出かけたからといって、いつも申し込まれるわけではない。が、街には何度も出かけることが出来るので、「出ぬのなら、 出るまで行こう」という、執拗さが必要だが。

 「ど、どうしよう。こんなところで辻試合だなんて」と娘は戸惑うだろうが、時に父は鬼とならなければならない。まして救国 の勇者の娘なのだ。父の名に恥じぬ振る舞いをしてもらおう。
 試合に勝てば《戦士または魔法評価》が+10だ。断っても評価が下がることはないが、負けると同じだけ下がる。

ナンパ

 「やあやあ、か~のじょ、どこ行くの?」
 父として街で本当に危険を感じるのは、辻試合の申し込みよりこのセリフ。

 大切に育ててきた娘が、このような軽薄そうな軟弱男にナンパされてしまうことがある。
   「?え~と、家に帰るんですが・・・・・」
   「一緒に食事でもどう?おごるよ」
   「う~ん。どうしよう」
 なんて娘が考え始めたらパニックものである。「さっさと断れバカ者!」と心の中で叫びつつ(表面は理解のある父親の姿 を崩さない)かたずを飲んで見守る。
しかし《モラル》が低いと
 「お食事くらいなら・・・・・」
なんということか。かくして娘は最低3ヵ月は取りつかれるという恋の病に陥ってしまうのである。

 「恋愛状態」では、娘は何をやっても"うわの空"。アルバイトや訓練でも失敗ばかり。ナンパされていいことは何もない。 最初にナンパされたのは14歳の頃、《色気》が何よりも多い娘にしたのが失敗だった。恋愛もせずに18歳になるのは可哀そう とも思うが、世間の父親が密かに思っているように、男を寄せ付けないのが一番である。

 家路を急ぐ娘に中年男の影が忍び寄る。「お嬢さん、お小遣いは欲しくないかね?おじさんはお金持ちなんだよ」

 15歳を過ぎて、《色気》づいた娘は妾の誘いをかけられるようになった。こうなると、刑務所に入れられようが、父は 「叩き斬ってやる!」と叫びたくなる。かつては魔王をも倒した男だ。最近は育児に忙しいとはいえ、中年男の1人ぐらい、 簡単に刀の錆にしてくれる。

  「単刀直入に言おう。私のお妾さんにならんかね?手当は毎月284Gだ」
魔王が繰り出す魔法より威力のあるこの言葉。いわゆる金に対する抗魔力がない父は、この一言で刀の柄にかかった手 が止まってしまう。
 妾になると、毎月お手当が入ってくるのだ。決して待遇に不満があるわけではないが、父が王様からもらう俸給は高いとは 言えない。何より娘にお金がかかるのだ。お手当を当てにする父の気持ちもわかってくれ。

 いずれにしても、返事は【ナンパ】と同じように娘が勝ってに考えて答える。承知・不承知は一重に娘の《モラル》にかかって いるのだ。
  「いいわOKよ。よろしく、おじさま」
 妾になることを娘がOKした場合、条件提示されたお手当が毎月入ってくる。送られてきたお金を見る度に【娘を説教する】か 【放っておく】かと父は考える。
 お手当に目がくらんで放っておくと、《気品》と《モラル》が下がってしまう。慌てて説教すると、
  「私もう大人よ。口出ししないで」
 と反発され、またもや気品とモラルが下がってしまう。しかし、説教を何度か繰り返すうちに
  「ごめんなさい、おとうさん。もうしません」
と素直に聞き入れ、やっとお妾状態から脱出出来るのだ。【非行】に対しては、根気強く対処しなければならない。反発されようが、 毎月叱り続けることが重要なのだ。もちろん、日頃の親子関係も大切だ。険悪な関係だと、何ヵ月説教してもなかなか立ち直ってくれない。

 妾状態はモラルが低くなるので、暗黒型の職業に就かせたい場合には有効かと思うかも知れない。しかし、同時に気品も低くなって しまうので、暗黒型でもあまりたいしたことのない職業に就くことになってしまう。減った気品を他の方法で上げれば別だが。