父は戦士の道を歩み、ひたすら戦闘と冒険に明け暮れてきた。だから、あまり学がないのも仕方がない。 父は国を守るのに忙しかったのだ。
 浮世の波にたっぷりともまれてきた。後悔はしていないが、娘に同じ道を歩ませる気にはなれない。 親バカな父は、娘には世間の辛さをあまり味わってもらいたくないのだ。
 娘には浮世離れしてもよいから世間とは離れた所にいてもらうのも良いかもしれない。将来の 王国のために、人との軋轢の外で基礎となる学問をしてもらう・・・・・。父にはとうてい真似の出来ない仕事だが。

博士と学士

 学問系の職業には2種類ある。
 博士は学問を目指す者にとっては最高の資格にある。学士は、大学を卒業すれば、誰でももらえる資格・・・・・というのは どこかの国の話。博士の次に位置する資格で、王国でも人数は少ない。やがては博士を目指す学究の徒でもある。
 王国では、学問に就く者は全ての評価がほぼバランスよくつりあっている必要がある。まだ世界の事象は分化されて考えられておらず、 ひとつの学問でも様々な分野がクロスオーバーして研究されているからだ。(ダヴィンチのような人たちと思えば良い)。 分化した専門の学問といえば軍事学があるが、それは将軍など戦士系の職業の人が研究する分野である。

学問系の職業に就くためには、4評価が近接している他に、《知能》が高くなければいけない。 また評価全体は、超エリートほど高い必要なない。もちろん低すぎてもダメだ。エリートまたは エリート予備軍的な高さでなければならない。