10歳~家の手伝

お嬢様、家庭的で素敵ですよ
 家の手伝いだから、日給は入ってこない。当たり前だ。家の手伝いをさせるのになんで金を払わなければならない!? 手伝いの指示を出すのは執事のキューブである。親として、嫁に出す娘が家の切り盛りが下手というのでは、いかにも世間体が悪い。
 キューブもその辺のところは心得ていて、「お嬢様恐縮です」とか言いながら、しっかりと働かせようとする。失敗ばかりすると 「そんなに難しい仕事でした?」ときつくもある。安心、安心。
 家事の手伝いは1日働けば

   料理   △0~1
   掃除洗濯 △0~1
 自分より家庭を思いやるようになるということで、身勝手な部分が減り
   気だて  △0~1
   感受性  ▲2

 ストレスがそれほど溜まらないのは(1/日)、我が家ならではのことだろう。
 一生懸命に働いて、家庭的という評判が立つようにでもなれば、「台所の精」が誉めてくれるに違いない。

10歳~子守
あれあれ、
子守りひとつできないようじゃ、
ろくな母親になれないよ
 アルバイト先は街の託児所。雇主のラダニアさんが、「この仕事は1にも2にも体力よ」と言うように見かけよりははるかに 重労働だ。子供は聞き分け悪いし、目を離せばすぐに悪さやケガをする。だから《ストレス》が溜まりやすい(3/日)その割には 日給が4Gと安いのは財政が厳しいから。託児所の運営資金は国の補助金だけに頼っている。対魔王戦が終わったばかりでは 国の財政もまだ厳しいのだ。
 子供好きのラダニアさんは、そんな仕事でも泣き言ひとつ言わず頑張っている。母性が上がりそうなので、将来生まれる孫 のためにはぜひとも働かせたい。
 子守のアルバイトでは、感じやすい子供たちに影響されて

   感受性  △1
 子供相手に色気をふりまいていても仕方がないので、
   色気   ▼2

 よりよい主婦となるためには、【家の手伝い】と伴わせて欠かせないアルバイトだろう。

10歳~宿屋

心のこもったおもてなしこそ、
うちのモットーだ
 都には宿屋が1つしかない。そこの主人がデシンセイである。他の宿屋は魔王との戦争があって客足が遠のいていたために、 つぶれた。今は戦争が終わり旅行者も少しは増えてきている。宿屋が1つしかないこともあってデシンセイの宿屋は忙しいようだ。 だから何もできない娘でも雇ってくれるのだろう。
 デシンセイは人が良くて、一服吸っている時に、目の前で失敗されると困ったような顔をするが、それでも何度か行くうちに、
「おお、お前さんか。よく来た。早速働いてもらおうか」と娘のことを長い目で見てくれる。
 この宿屋は料理自慢で、デシンセイは収穫祭の『お料理コンクール』でも高得点を取ることがある。でも娘の仕事は客室係。
だから料理の腕が上がることはなく

   掃除洗濯  △0~1
 となる。客層が良いのでケンカを仲裁することもない。それで
   戦闘技術  ▼0~1

 日給が8Gと高めなのが嬉しい。

10歳~農場
作物は天からの授かり物じゃ。
真面目に世話せんと
バチが当たるぞ
 顧主のボンゴレさんは、大地主だけあって日給10Gと気前がいい。しかし肉体労働で《ストレス》がすぐに溜まるので健康には 気をつけたい。(3/日)
 この農場で働くと、この世界で生きていくために必要となる

   体力  △1
   筋力  △1
 のアップがある。この2つの能力は12歳になるまでこの農場でしかつけられない。だから娘が幼いうちはたくさんお世話に なるアルバイトかもしれない。
 初めは力不足で全身が筋肉痛にあり、「な~んじゃ、全然役に立たん子じゃな。もう来んでええぞ」とか帰り際に追い打ち をかけられる。意気消沈している娘の姿を見るのは辛いのだが、それでも心を鬼にして働かせよう。  「額に汗して、しっかり働くんだぞ」と、ボンゴレさんは言ってくれるではないか。また、力仕事を優雅にしていては効率が悪いだけなので
   気品  ▼1

 となるのはいたしかたない。